11月24日、農水省のサイトに掲載されている鳥インフルエンザ(以下「鳥フル」)啓発ポスター(http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/pdf/aiboueki.pdf)に、カヤネズミの写真が使わ
れていることを、情報提供を受けて確認しました。当該ポスターの右上、「飼育舎への野生動
物の侵入を防ぎましょう」という文言と一緒に、カヤネズミの写真が掲載されています。
飼育舎へ侵入するネズミとしては、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミが考えられます。
しかし、カヤネズミはこれらのネズミとは生態が大きく異なり、生息域や行動が違うため、
飼育舎への侵入は考えられません。したがって、カヤネズミの写真は不適切です。
同日、ポスター発行元の全国家畜畜産物衛生指導協会(現:中央畜産会)に、カヤネズミの
写真が掲載された経緯について確認したところ、「写真のネズミがカヤネズミだと気づかない
まま、配布してしまった」そうです。また、「写真はあくまでイメージです」とのことでした。
本種は23都府県のRDBで希少種以上に指定され、保護の対象となっています。
もし周辺の休耕田などにカヤネズミがいても、どうか駆除されることの無いようにお願いします。
なお、ポスターの問題点を本会HP上で指摘することは、中央畜産会に了解を得ています。
2011年11月26日
全国カヤネズミ・ネットワーク 代表 畠 佐代子