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サイトカレンダ - ピックアップ

記事 (2)

第73弾「研修会(神奈川)初参加の感想」

リレーエッセイ 2024年9月15、16日と二日間、神奈川で開催された研修会に参加しました。ご同行の皆さま、改めてありがとうございました。
カヤネットの幽霊メール会員として2年ほど潜伏いたしまして、実際の活動に参加するのは初めてでした。
棚田や河川敷で本物のカヤネズミの巣を見ることができ、記録方法を教わり、水族館で生きているカヤネズミも拝むことができ、感慨深いです。
注意を受けていたにも関わらず人生初ヒルの洗礼も受け、ご心配をおかけしましたが、応急処置のお陰で無事です。今後は救急セットを携帯します!
遡れば植物好きな祖父母に伴われて歩く道すがら、野の花、樹木の名前を教わったお陰で植物への関心が芽生え、同じ祖母から贈られた青い鳥文庫の「クレヨン王国」シリーズ(福永令三・著)のお陰で生き物全般と人との共生、共存の視点が育まれたかもしれない、ことを思い出す機会ともなりました。
2000年に亡くなった核科学者・高木仁三郎さんの遺言で発足したNPOに仕事で関わり、2012年からは事務局バイトもしています。仕事柄、毎年幅広い分野の市民科学の調査研究報告を聞いたり読んだりしてきましたが、調査する側の立場でフィールドを歩くのは初めてです。市民科学に携わる皆さんが(深刻な課題に取り組みつつも)目をキラキラさせて報告する理由がちょっとわかった気がしました。
これまで楽器の練習や野草摘みに河川敷へ出かけることはありましたが、今回調査したような丈高い藪を見ても、そこへ入っていくという発想はなく、この先はどうなっているのかなと不思議に思っていました。
今後は「やぶこぎ」の絵本も読みましたので、カヤネズミの暮らしを邪魔しない範囲で、河原の豊かな世界を楽しみたいと思います。

山本 恭子(やまもと・きょうこ、東京都在住)

第72弾「秋の桂川観察会」

リレーエッセイ コロナが落ち着き、自身の初の観察会でした。
お天気にも恵まれ、いざオギの中へ。
畠先生や周りの方々に案内していただき、点々とあるカヤネズミ達の巣を観察する事ができました。
姿は見えずとも、巣をあむ姿や草を噛む姿を想像し、とても愛らしく思いました。
落ちている巣を回収し中身を見てみると、ぎっしり詰まった細かい草やふわふわオギの穂が沢山でてきました。
動物園で飼育担当している際にも、細かく齧られた床材を寝床にしたり、球状巣を作っていました。
本能とは凄いもので、教えられてないにも関わらず野生でも飼育下でも環境があれば同じ行動が現れるんです。
そんなカヤネズミの本能に素晴らしいなあ、と感動しておりました。
住処が刈り取られてしまうという悲しい出来事もありましたが、大きな巣や最近作ったと思われる巣など観察する事ができ生命力を感じました。
今後もカヤネズミ達が健やかに暮らせるような環境作りの貢献に努めたいです。

永田 結香(ながた・ゆうか、千葉県在住)

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