
『むかしむかしおばあちゃんは』(神沢利子著・山内ふじ江画・福音館書店・1985)
第2章「おばあちゃんが カヤネズミだったはなし」から

とある山の中に住む、およそ88歳から100歳ぐらいのおばあさん。そこへ、ひ孫6人が今年の夏もやっ
てきた。そして今日も昼下がり、ひいばあちゃんのお話が始まります。
「思い出すよ、ずーっとむかしのことを。まるでバラの花びらのように、かおりだけのこしているむかし
のことをね……。―中略―むかしむかしもそうだった。いつも川の流れがきこえていた。―中略―あたし
は小さなカヤネズミで、足のゆびをこうひろげて」と、カヤネズミの独白という形でこの物語は始まってい
きます。