メニューをスキップして本文へ


第35弾「過酷な環境で生きるカヤネズミたち」

  • 2013年7月28日(日) 14:33 JST
  • 投稿者:
  • 閲覧数
    2,766
リレーエッセイ

 図1右上の丸い白い建物が佐賀県立宇宙科学館、そこから歩いて15分ほどの所に、私が調査しているカヤネズミたちの営巣地があります。両側を照葉樹(自然林)・人工林混在の山に囲まれた谷間に広がる、猫の額ほどのせまい耕作放棄地です。

稜線を超えると、山の南側には採石場が大きく広がっています。昼間に調査していると、発破で山が崩される地震のような揺れや、石を運ぶベルトコンベアやショベルカー・トラックの音が、山の反対側の耕作放棄地にもけっこう大きく伝わってきます。


図1. GoogleEarthで見るカヤネズミ調査区


図2. 奥が耕作放棄地、刈取り途中の竹
 
図3. 奥が耕作放棄地、竹林を刈取った
 
図4. 今年最初の巣(7月8日)

 このような過酷な環境に、私が調査しているカヤネズミたちは生息しています。前任の滑川喜生氏が2010年(平成22年)に調査を始められて4年目、私自身は2年目になります。昨年は巣の数が少し増えたのですが、今年になって頭が痛いのが、調査中のイノシシとの遭遇です。耕作放棄地周辺はヒトの手が入らないために、竹林が広がり、そこにからまるヤマイモなどのマント構造が、イノシシの絶好の隠れ家・エサ場となっていました(図2)。5月の約1か月で暇を見つけて、竹林の刈取りを行いました。カヤネズミのすみかの可能性も考えられたため、機械は使わずに、鎌1本で少しずつ刈り取っていきました(図3)。今年は例年より遅い7月8日に作りかけ?の巣(図4)を初めて見ることができました。

今年のテーマは、「竹林刈取りの影響がどのようにでるか」と「巣を作る植物の種類を調べる」です。今年も1つでも多くのカヤネズミ(の巣)に出会えることを楽しみにして、調査を続けていきたいと思っています。

大宅 利之(おおや としゆき、佐賀県立宇宙科学館)

サブメニュー1をスキップしてサブメニュー2へ

サブメニュー1をスキップしてフッタへ

twitter

お問い合せ

Site Calendar

サイトカレンダをスキップ

2017年 12月
«
»
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

ログイン

ログイン

これからのイベント

-

QRコード

QR code

カヤネット会員の本