会員になって初めて参加しましたカヤネズミ観察会が桂川でありました。参加者は10人位で、私は主人と参加させて頂きました。 川原で各自の自己紹介があり、その時迄、皆さん会員と思っておりましたが、そうではない方も何人かおられました。(主人もその一人です) 集合の時、電車を乗り間違え、少し遅刻した私は焦っておりまして、皆さんの真ん中に堂々とおられた方がこの会の主催者の方と思い、挨拶しておりましたら違いまして、その隣の方が畠さんで、「伊東さん、私が畠です」と教えて下さり、もう初対面で大失敗でした。 桂川へ行く迄に外来種の草花を教えてもらい、着いてからヨシとオギの違いなどを話して頂いてから、服装やカメラの用意をして川原を歩きました。いよいよ群生の中に入ります。 |
畠さんが先に入り、一人ずつオギを傷つけないように後ろを付いて行きました。中はかなり蒸し暑いでした。先に歩いた人の歩いた細い道を、かき分けかき分け入りますと、独特の匂いを感じました。そして、中程で一つカヤネズミの球巣を見学しました。2m位先で、本当に丸くて上手にふんわりと作ってありました。一生懸命写真を撮りましたが、上手に撮れませんでした。巣はM~Lイズらしいです。
また、少し離れた処のオギの群生に入りました。今度は少し慣れて、入り方も腕を前に出して、先を細くなるように手を合わせますとオギの中に入って行きやすいと判りました。
私は、山の中で育ったので、段々野生?の感が戻ってくるようでした。しかし、主人は、都会っ子なので、オギの林にはびっくりし、ちょっと懲りたようです。
主人は、オギの中を進んで行くと映画ジェラシックパークに出てきた恐竜(ヴェロキラプトル)に一人一人襲われて、気づけば自分一人になっているのを想像したそうです(ちなみに、主人は恐がりではありませんよ。ボクシングもしています)。
群生の中を進んでおりますと、前の男性(主人ではありません)が尻餅をつきそうになられたので、私が後ろから「大丈夫ですか?」と両手でささえました。しばらく行くとまた前の男性が転びそうになられ、私が「大丈夫ですか?」と支えました。反対だなぁと思いました(笑)
10時~11時半はあっという間でした。本来はここで解散のようですが、まだ半分残っていたので、橋に向かって帰りながら、川原を歩きました。
橋を越えて洪水にも耐えたという3mさのオギがありました。そこの横を通り、もう少し先のオギの群生に入って行きますと、そこにもカヤネズミの巣がありました。こちらは、葉が緑色で、出来たばかりのようで、それにかなり上の方で空から丸見えになるような所にあると感じ、畠さんに「鳥に見つかりませんか?」と聞きますと「見えないように作っています」との事でした。
後は皆で記念写真を撮り帰りました。汗だくになりましたが、大変楽しい経験ができました。
ありがとうございました。
後、この桂川のヨシやオギの郡生の中にも土の道が出来ていまして、カヤネズミはこの広さを渡れないそうです。これは、災害が起きた時の緊急道路として作られたらしいですが、生態系を壊さずもう少し道幅狭くして欲しいと思います。
伊東 高子(いとう たかこ、兵庫県在住)