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第49弾「新潟発 自然とのふれあい」

  • 2016年5月15日(日) 12:26 JST
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リレーエッセイ

弥彦山の葦原
2008年1月1日の子年新年、日経新聞を何気なく読んでいた私の目に、畠さんのカヤネズミの記事が飛び込んで来ました。それが私とカヤネズミとの最初の出会いでした。

野鳥動画撮影が趣味の私は、この記事の少し前にモズが藪の中でネズミを捕らえた映像を撮っており、ひょっとしたらこれがカヤネズミかも?と興味を持ったのです。

残念ながらモズに捕食されたのはヤチネズミ、ハタネズミ類でした。
2001年、2002年頃の調査で生息が確認されている新潟県下越地方、私の住む上越市でもカヤ、葦原類は沢山あるので何度も駆けずり回り、また聞きまくったのですが、全くカヤネズミの影すら見当たりませんでした。また記録された下越地方への遠征も空振りの連続でした。
その後2012年6月、琵琶湖での調査会に参加して、初めて球巣を自分の目で見ました。この時の経験は大変参考に、そして見える目標を得られた調査会でした。
3ヶ月後の2012年9月、弥彦山という2001年頃の調査で生息確認が行われていた周辺で初めて球巣を発見。滋賀の調査も感激しましたが、やはり地元で、しかも独力での発見はまた格別のものでした。
翌年以降、同じ地域にも通っていますが、前回と同じ場所に営巣してくれず、湿地と藪に阻まれ、以後確認出来ていません。そんなところに難しさも感じていますが、今後も出会いを期待しています。


カタクリの花

私の住んでいる上越地方は前面に日本海、背面に山々、高田平野に田園、河川、湖沼が沢山あり野鳥の宝庫。特に秋からのガンカモ類を求めて関東からもお客さんがあります。
私の所属する野鳥の会の探鳥会では年間120種、個人記録で他に80種程の合計200種が毎年カウントされています。
私はその中で山野の鳥、特に夏鳥が好きで追っ掛けと撮影の日々です。撮影は、ビデオ+スコープ=ビデスコというスタイルです。撮影した中の傑作(自薦)映像を選び、文字とBGMを付けて編集するとともに、野鳥の会発表会で観て貰うことを楽しみにしています。
またここ数年来は家から車で1時間ほど離れた山の中に、NPO法人から1,000m²程の山地を借りて撮影拠点作りを始めました。その一方、薮蚊とブヨの攻撃にタジタジとなっており、どうもこの作戦は失敗の気配が強いようです。しかし、カタクリの花や自然に囲まれた時間を過ごせること、草刈りに精を出し夕方 帰宅後のシャワーとビールには感謝しています。
今年もその季節、新緑のシーズンが来たので精一杯楽しみたいと思います。

樺沢 修司(かばさわ・しゅうじ、新潟県在住)

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