カヤネズミの巣を見る度に、その巧みな技にため息が出ます。
美しさと機能性を備えた芸術品です。季節や用途に合わせて材料を選び、夏は涼しく冬は暖かく、何度でも器用にパッと作ってしまうカヤネズミ母さん。素直にすごいなーと思います。そして、振り返ってみれば、私たち人間もちょっと昔まではそんな風に萱を生活に取り入れていたんですよね。
カヤネズミは湿地のワイズユース(賢明な利用)を気付かせてくれた愛しくも尊敬すべき小さな隣人です。
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この度、カヤネズミ展及びシンポジウムが多摩動物公園で開催されることになりましたが、そこに実はちょっと期待を持ってもいいのかな、と私は思っています。 |
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私は滋賀県に引っ越してきて3年目になります。滋賀県は、昔からの風習(祭りや神事など)が現在も残っているとても興味深い県です。食べ物も暮らしも歴史も独特のものがあり、生き物では琵琶湖固有種の魚類や貝類、水草、プランクトン…多様な生物を見ることができます。
滋賀県でのカヤネズミ探しは、琵琶湖博物館の前の空き地から始まりました。道路に四方を囲まれた空地にオギとヨシが混生しています。「こんなところにはさすがにいないだろうな…」と思いましたが、なんとなく気になったので入ってみるとチガヤの巣を見つけました。久しぶりにカヤセンサーが反応したのを覚えています。
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大山町の3ヶ所の中学校と、町立図書館で「カヤネズミの本」を置いていただけることになりました。
2年前に休耕田で刈り取られていた球巣を大事に家に置いていたので、それと本を持って出かけました。
みなさん、「ネズミはみんな害虫と思っていた」ということでした。
無理もありません、私だってカヤネズミネットワークや畠さんに出会うまでは同じでした。
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私は毎日のように峠道を車で通勤しているため、普通に通勤している方より多くの動物を見ていると思います。
車の前を鼠から大型哺乳類まで様々な動物が横切って行くのを観ました。
それだけに道路上では亡骸もよく観ます。やはり多いのはタヌキやアナグマなどのイタチ類のように感じます。
車の前に飛び出してきた時の様子はタヌキは立ちすくみ、イタチ類はパニックになって右往左往することが多かったです。
タヌキは外傷が無いように見えるのですが多くは後頭部を強打しているようです。
以前バスで通勤していた時のこと、バスを降りて帰り道を家に向かって歩いていると住宅街の細い道の真ん中に丸々と太ったタヌキが横たわっていました。「あっ、タヌキが撥ねられてる」と何気なく見ていると少し離れた塀の陰から小さな瞳が3つ・・・子ダヌキが3匹、綺麗に並んで母親であろう動かぬタヌキを見つめていました。
・・・何とも印象的な光景でした。
もしタヌキと言葉が通じるとしたら何と声を掛けてあげたらいいでしょう?私には言葉が見つかりません。
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