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第70弾「ネズミの糞、その主は」

  • 2022年6月15日(水) 11:41 JST
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リレーエッセイ
森の中にある神社の社殿内でネズミの糞がたくさんあるのを見てからずっとその姿を見たいと思っていました。

その場所にセンサーカメラを設置したのが森の生き物を撮影するきっかけでもありました。

夜間に社殿内でコウモリが飛んでいるのを見かけたことがあり、撮影もすることが出来ました。
それからネズミの糞だと思っていたのはコウモリの糞ではないか?と思い、糞尿が多くある位置の真上に向けてセンサーカメラを設置した所、コウモリが写りました。
あるデータ回収の時、清掃された後にまたフンが落ちていたのでこの時期もコウモリが来ているのかと、上を見上げたところコウモリがこちらを聴視していました。(驚)

とりあえず記録ということで手持ちのカメラで撮影します。
ムササビのように逃げる感じが無かったので三脚と別のビデオカメラを取りに戻り撮影。
コウモリはこちらを聴視していたので録画開始後、すぐに退室。
するとコウモリの自然な?姿が撮れたと思います。

フンをするところや
排尿、
毛繕いがネズミのようです・・
眠っていたり、伸び等々・・(説明欄を”もっと見る”と各リンクがあります)

撮影中は他のセンサーカメラのデータ回収等を行い、
終わったあと離れた所から見てみるとまだ居ました。
「まだ居る・・・」
嬉しいけど・・・(←内心、帰りたい気持ち・・)

何度か見に行き、居なくなってからカメラを回収しました。

ネズミのフン尿だと思っていたその主はこのコウモリのものだったようです。
フンの上を走り抜けていくネズミは撮れましたが・・

知識のある方だとすぐわかりそうなことに長い年月がかかりました・・
このコウモリのフン尿がきっかけで様々な生き物を撮ることが出来ました。

2014年1月「里山の交通事情」

2015年4月「夜の森へ」
2016年7月「ネズミがなく」
2017年12月「森の出会い」
2018年2月「鼠の姿を求めて」
2019年11月「ワンコインのネズミ」
2020年4月「樹洞の利用者たち」
2021年11月「ネズミの糞、その主は」
撮影は続きます・・

ちなみにネズミ箱での撮影を続けていると、こんな生き物も撮れたりします・・


(画像をクリックすると動画が見られます)

岡本 毅(おかもと・つよし/石川県在住)

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