カヤネズミ調査地の環境 |
16年前に標高300mの中山間地にある土地を夫と一緒に見に来ました。そしてその自然の素晴らしさに魅かれて、いつかここで生活したいと土地を手に入れました。あれから10年、子育てや親の介護、仕事等、様々なことを終えて大阪からこちらに移り住みました。今年で6年目です。 こちらに移る前、ここは青々とした水田が広がっていました。でも、田んぼを覗くと生き物の姿が全く見えないのに愕然としました。数年前から休耕田、放棄田が目立つようになってきたので、地権者の方にお願いして休耕田を4枚借りました。今から3年前のことです。 |
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陸ガニ(ベンケイガニ) |
かつて全国で、海岸部の埋め立てや道路工事、森林整備などにより、貴重な動植物の消滅や生息環境の改変が行われてきました。特に、越冬場所と繁殖場所を分けている渡り鳥や普段の生活場所と繁殖場所を分けているアカガエル類などのように、生活史の中で複数の場所を必要とする動物は、どこか一つの生活場所が消失しても致命的であるため、絶滅が危惧されています。 同様に、大阪湾においても大規模な埋め立てが行われ、自然海岸はほとんど残っておらず、7月下旬~9月中旬の大潮の日に繁殖場所である海岸と巣穴がある海岸林などを行き来する習性を持つ陸ガニヘの影響が懸念されています。特に、陸ガニの中でもアカテガニChiromantes haematocheirは、乾燥に強く陸での生活に適応しており、敵に襲われて木に登る様子や果実や植物、陸に棲む小動物などを食べる様子が観察されるなど、海や川に棲むカニとは異なる特殊な生態を持っています。 |
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弥彦山の葦原 |
2008年1月1日の子年新年、日経新聞を何気なく読んでいた私の目に、畠さんのカヤネズミの記事が飛び込んで来ました。それが私とカヤネズミとの最初の出会いでした。 野鳥動画撮影が趣味の私は、この記事の少し前にモズが藪の中でネズミを捕らえた映像を撮っており、ひょっとしたらこれがカヤネズミかも?と興味を持ったのです。 |
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行徳鳥獣保護区は東京湾の奥、千葉県市川市の市街地にある55haの人工湿地帯です。高度経済成長期に東京湾の埋立が進む中「野鳥のすみかを守ろう」と自然保護運動が起き、結果として埋立地に造成された場所です。隣接する宮内庁新浜鴨場と併せて約83haの行徳近郊緑地特別保全地区として、「生きものの暮らしを最優先、人の利用は最小限」を理念に東京湾岸、かつての江戸前の原風景再現を目指しています。年間100種以上の野鳥や国内の分布最北限のトビハゼ、いまや絶滅危惧種のウナギなど多様な生物が生息しています。 |
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2014年3月、会社から突然の移動を命じられ、熊本県美里町の社会教育施設で働くことになりました。美里町は熊本県の中央部に位置していて、高齢化率約40%、林野率約80%の日本にごくありふれた中山間地域の里山です。 そんな私の仕事は「自然を題材にした、児童向けの教育プログラムをつくること」。林業が盛んな地域なので、木や森を中心とした活動を主に組み立てました。森でのレクリエーションやネイチャーゲーム、たき火をしたり、薪割りや枝打ち、間伐などの林業体験も行いました。 |
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