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第53弾「カヤネズミとの出会いから」

  • 2016年8月10日(水) 13:15 JST
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リレーエッセイ

調査対象地の谷戸
恥ずかしながら、私がカヤネズミについて知ったのはつい最近のことでした。昨年の12月、研究室で管理しているビオトープ内で球巣を確認したことがきっかけでした。ビオトープは大学のキャンパス裏手に位置するのですが、身近な場所に哺乳類が、しかも草の上で生活するネズミがいたことに感動したのを覚えています。
このビオトープで球巣が確認できたのは、当ビオトープが市内でも生物多様性の高い谷戸に隣接する形で造られていたからです。谷戸底の乾燥地にはススキやオギ、湿地部にはヨシやオギ等の高茎草本が混在する形で優占しています。こうした環境から現在この谷戸は、市内でも貴重なカヤネズミの生息地となっています。

しかし、今後公園化に向けて、現在まとまって残っているカヤ原の一部が失われてしまう可能性があります。私はこの貴重な生息地が失われないよう、保全に向け少しでも力になれればという思いでこの谷戸内での分布調査を始めました。

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第52弾「ネズミがなく」

  • 2016年7月 9日(土) 16:16 JST
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リレーエッセイ

2015年2月21日 20:15~
夜の森で鼠を観察しようと鼠を迎える箱の入り口にヒマワリの種とセンサーを置いて近くの車で張り込みしていた時がありました。
30分程するとセンサーが反応し、確認しに行くのですが特に変化はありません。しばらくそのまま待っていると箱の左方向に気配が・・・その後、右方向から 「ヂィーヂィーヂィーヂィー」と激しい鼠の鳴き声がしてきました。鳴き続けているところをライトで照らして見るのですが姿はさっぱり確認出来ません。おそ らく自分が餌場に居ることへの不満か警戒で鳴いているのだろうと思い、何だか自分の存在を認めてもらえたような感じがしたのと初めての体験とで少し嬉しく 思っていました。
その後に近くでフクロウの鳴き声がしました。10分程の出来事です。

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第51弾「豊かな自然体験を子ども達に」

  • 2016年6月28日(火) 13:09 JST
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リレーエッセイ

カヤネズミ調査地の環境
16年前に標高300mの中山間地にある土地を夫と一緒に見に来ました。そしてその自然の素晴らしさに魅かれて、いつかここで生活したいと土地を手に入れました。あれから10年、子育てや親の介護、仕事等、様々なことを終えて大阪からこちらに移り住みました。今年で6年目です。

こちらに移る前、ここは青々とした水田が広がっていました。でも、田んぼを覗くと生き物の姿が全く見えないのに愕然としました。数年前から休耕田、放棄田が目立つようになってきたので、地権者の方にお願いして休耕田を4枚借りました。今から3年前のことです。

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第50弾「繋げ森と海!繋げ陸ガニの未来!~カニの道プロジェクト~」

  • 2016年6月 1日(水) 21:44 JST
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リレーエッセイ

陸ガニ(ベンケイガニ)
かつて全国で、海岸部の埋め立てや道路工事、森林整備などにより、貴重な動植物の消滅や生息環境の改変が行われてきました。特に、越冬場所と繁殖場所を分けている渡り鳥や普段の生活場所と繁殖場所を分けているアカガエル類などのように、生活史の中で複数の場所を必要とする動物は、どこか一つの生活場所が消失しても致命的であるため、絶滅が危惧されています。
同様に、大阪湾においても大規模な埋め立てが行われ、自然海岸はほとんど残っておらず、7月下旬~9月中旬の大潮の日に繁殖場所である海岸と巣穴がある海岸林などを行き来する習性を持つ陸ガニヘの影響が懸念されています。特に、陸ガニの中でもアカテガニChiromantes haematocheirは、乾燥に強く陸での生活に適応しており、敵に襲われて木に登る様子や果実や植物、陸に棲む小動物などを食べる様子が観察されるなど、海や川に棲むカニとは異なる特殊な生態を持っています。

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第49弾「新潟発 自然とのふれあい」

  • 2016年5月15日(日) 12:26 JST
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リレーエッセイ

弥彦山の葦原
2008年1月1日の子年新年、日経新聞を何気なく読んでいた私の目に、畠さんのカヤネズミの記事が飛び込んで来ました。それが私とカヤネズミとの最初の出会いでした。

野鳥動画撮影が趣味の私は、この記事の少し前にモズが藪の中でネズミを捕らえた映像を撮っており、ひょっとしたらこれがカヤネズミかも?と興味を持ったのです。

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