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ライフスタイルマガジン「晴耕雨読」22号に、本会会員の内田憲二さんの執筆記事(「身近に咲く不思議な花 スミレ」)が掲載されました。 |
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カヤネズミは田んぼのイネでも巣を作るので、イネを食べる害獣では?と思われて、捕殺されることがあります。 しかし、実際には、水田雑草(イヌビエやスズメのヒエなど)をよく食べていて、イネはほとんど食害しないことが、本会代表の畠さんの研究により、確認されました。 さらに、この研究成果を、地域のカヤネズミの保全や環境学習に活用できるように、写真を使ってわかりやすくまとめた小冊子『知ってる?カヤネズミ』が出版されました。 冊子のpdf版はこちらからダウンロードできます。 『知ってる?田んぼのカヤネズミのくらし』 執筆・発行責任者:畠佐代子(滋賀県立大学環境科学部非常勤講師・客員研究員) 協力:高倉耕一(滋賀県立大学環境科学部准教授) B5判 6ページ 2016年5月31日発行 |
第2回カヤ・サミット-カヤネズミ保全のための生態研究と展示-
日本最小のネズミであるカヤネズミをテーマに、草地の生き物の危機について知り、市民、専門家、動物園、博物館が連携することで生まれる希少種保全の新たな可能性を探ります。
開催日時:2016年12月4日(日)10時~16時
場所:滋賀県立琵琶湖博物館
琵琶湖博物館・全国カヤネズミ・ネットワーク共催
<プログラム>
10時~12時 第1部 カヤネズミがくらす草むら探検ツアー&カヤネズミのストラップ作り
13時~13時45分 展示室見学(自由参加)
14時~16時 第2部 シンポジウム
*プログラムの詳細は、決まり次第掲載します。
本会代表の畠佐代子さんの著書「すぐそこに、カヤネズミ 身近にくらす野生動物を守る方法」(くもん出版)が第63回産経児童出版文化賞の産経新聞社賞を受賞し、6月2日に明治記念館で顕彰されました。
同賞は、「次世代を担う子どもたちによい本を与えよう」という目的で、1954年に制定されました。
秋篠宮妃紀子さまのお言葉より。
『すぐそこに、カヤネズミ』は、絶滅が危惧されているカヤネズミやその巣を研究してきた作者が、やさしく語りかける本です。カヤネズミが住み続けることが できる環境を守るために、周りの人々がつながり合えるよう努力する中で、作者が感じた苦労や喜びが感じられます。この本は、草地などの身近な自然環境と私 たちの暮らしとに目を向ける、よい機会になることでしょう。
みなさんぜひ、読んでみて下さい。
秋篠宮妃紀子さま、産経児童出版文化賞贈賞式にご出席(FNN2016.6.2)
第63回産経児童出版文化賞「優れた本は大切な心の糧」秋篠宮妃紀子さまお言葉全文(産経新聞2016.6.3)
第63回産経児童出版文化賞産経新聞社賞『すぐそこに、カヤネズミ』(産経新聞2016.5.5)
![]() 陸ガニ(ベンケイガニ) |
かつて全国で、海岸部の埋め立てや道路工事、森林整備などにより、貴重な動植物の消滅や生息環境の改変が行われてきました。特に、越冬場所と繁殖場所を分けている渡り鳥や普段の生活場所と繁殖場所を分けているアカガエル類などのように、生活史の中で複数の場所を必要とする動物は、どこか一つの生活場所が消失しても致命的であるため、絶滅が危惧されています。 同様に、大阪湾においても大規模な埋め立てが行われ、自然海岸はほとんど残っておらず、7月下旬~9月中旬の大潮の日に繁殖場所である海岸と巣穴がある海岸林などを行き来する習性を持つ陸ガニヘの影響が懸念されています。特に、陸ガニの中でもアカテガニChiromantes haematocheirは、乾燥に強く陸での生活に適応しており、敵に襲われて木に登る様子や果実や植物、陸に棲む小動物などを食べる様子が観察されるなど、海や川に棲むカニとは異なる特殊な生態を持っています。 |
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